家族滞在ビザから定住者ビザへの変更申請
家族滞在ビザで日本で生活している子供について
親の仕事の都合で家族滞在として日本で生活を送る子供は多いと思います。
小さい頃から日本で教育を受け、日本社会の中で生活をしてきましたが、
いざ日本で就職しようとしたときに家族滞在ビザであるために問題となることが少なくありません。
例えば、資格外活動許可を得た場合でも週28時間までしか働くことができませんし、
フルタイム社員として勤務したい場合には学歴などの条件をクリアできずに就労ビザが許可されないこともあります。
家族滞在ビザであるために活動が制限されるケースは少なくありません。
また、親の就労ビザが離職などにより許可されない場合には家族滞在ビザも許可されなくなりますので、とても不安定な状況にあると言えます。
そのようなときには、家族滞在ビザから定住者ビザに変更できるか検討されることをおすすめいたします。
家族滞在ビザから定住者ビザ変更の条件
法務省より2015年1月20日付けで出された通知において、家族滞在ビザから定住者ビザへの変更申請について次のようなポイントが書かれています。
- 日本において義務教育の大半を修了していること
- 日本の高校を卒業していること
日本の教育を受け、日本を拠点に生活を送っていることが大切です。その他、犯罪歴などがないことなどがビザ変更の条件になると思われます。
必要書類
家族滞在ビザから定住者ビザに変更申請する際には、次のような書類が必要になると考えられます。
- 日本の高校の卒業証明書
- 住民税の証明書・・資格外活動許可の範囲内でアルバイトをしているかを確認するためです
- 親の在職証明書、住民税の証明書など・・生活の安定性を入管にアピールします
- 在留状況を説明する文書・・日本での定住性を入管にアピールします
*なお、入国管理局よりその他資料を要求されることは十分にありますので、ご了承くださいませ。
永住ビザ申請の可能性
・なお、就労ビザで滞在する親について永住権取得の条件をクリアしている場合には、この定住者ビザへの変更申請を行うのではなく家族全体で永住申請にトライしてみてもよいと思います。